――愁二――

部活が終わって。

今は、帰り。


「お腹空いたー。」

俺が言う。

「うん。」

「疲れた…。」

「うん。」

「つまんなかった?」

「うん。」


うん。しか言ってない。

話聞いてないし。


「夢璃?」

「うん。
……え?何?」

夢璃が驚いて言った。

「どうかした?」

「ううん。」

夢璃が言う。


そう言うのは、予想してたけど。


「あ、そう言えば。
祐璃とどうなったわけ?」

俺が聞く。

「仲直りしたよっ!」

夢璃が嬉しそうに言った。

「そっかー。」