――愁二――

「キ…ス、?」

夢璃が言った。


赤くなってるし。

可愛すぎ。


「いいじゃんっ!
だって、夢璃は俺のでしょ?」

夢璃の顎を上げた。

「…なっ……。」

夢璃が顔をもっと赤くする。


「違う?」

俺が聞く。

「ちっ…、近いっ…。」

夢璃が言う。


「夢璃は、俺のでしょ?」

「…う゛っ…。」

「違うんだ…。」

「…なっ…、違うく…ない。」

夢璃が言った。


「…だよねっ!
夢璃は、俺のだよね!」

「うん。」

夢璃が言った。


「あ…。」

夢璃が何かを思い出したらしい。

「どしたの?」

俺は、聞いた。


「ねぇ結局、遥香と智希って
どうなったのかなっ…!?」


そんな事か…。

ムードぶち壊しだよ、夢璃ちゃん…。