――夢璃――

―ピーンポーン


「誰?」

愁君の声だ。

「夢璃っ!」


――ガチャっ


すぐ、ドアが開いた。


と、同時に、

「夢璃~。」

抱きしめられた。


「ちょっ…。」

さっきまで、キレてませんでした?

「夢ー璃ー!」

愁君は、離れない。


「…温かいね。」

私は言った。

「…襲いたい…。」

「……へ……?」


なんて…?

「…食べたい…。」

え…?


「なにを……。」

「…襲っていい…?」


……ダメです。


「ダメ。ダメダメダメっ!」

そう言って、愁君の家に上がりこんだ。


「夢璃ー!」

愁君が言った。


愁君の部屋に入った。

「…愁君、おかしいっ…!」

ベッドにうつぶせになり言った。


「おかしくないし!」


愁君……。