――夢璃――

「違わないからっ!」

愁君が言った。

「…だってー。」


愁君が教室であんな事するから…!!


「…夢璃の馬鹿ーー!!」

愁君が大声で言った。

「なっ…!!愁君の方が馬鹿じゃんっ!」


気づけば、家に着いていた。
いつの間にか、智希と遥香いないし。


「夢璃の方が馬鹿だろっ!」

――ガチャっ

ドアが閉まった。


いやいや…。

愁君、酷いよ…。

結局、愁君が帰ってしまったので私も家に入った。


「お帰りー。」

出ました、祐璃君。

「ただいま。」

私は言った。


「遅かったじゃん。」

祐璃が言う。

「うんっ!色々あってね…。」

「そうなんだー。気をつけてー。」