「…酷っ…。」
「…だってー！愁君……、発情期…？」
夢璃が言った。
何、この子…。
かなり可愛いんですけど。
「夢璃の前では、いつでも発情期。」
俺は、また冗談で…。
言ったつもり…なんだ、けど…。
「……………。」
何も言わない夢璃。
明らかにひいてるね…。
「夢ー璃ーちゃんっ♪」
俺は夢璃に抱きついた。
「…やだー！！」
夢璃がそう言って、俺から離れた。
「……………。」
さすがにキレますよ…？
「待ってっ…！！
ちっ、違うよっ…！？」
夢璃が必死に言う。
「なにが違うわけ…？」
「……違うから、ね…。」
夢璃が俺を見上げて言う。
「違わないから！」
俺は言った。
