「お父さんとお母さんは悪くないのに、どうして謝るのよ」

麗香は泣きながら、笑った。


「お父さん、お母さん。

今までありがとう」


麗香がそう言うと、村の男の人達に連れていかれ、神社の中に入っていく…。


「待って麗香!麗香ぁあ!」

「行かないでくれえぇ!!」


麗香の両親が叫ぶ。


「可哀想ねえ…」

「まだ若いのに…」


神社に集まっていた野次馬達が言う。


そんな中、私は神社に入っていく直前、最後に麗香が何かを呟いたのを見た。