どうして…。

天宮のジジイも、大山のおじさんも、悪魔や化け物のように思っていたのに。

それなのに、どうして天宮のジジイは、娘の話を持ち出すと悲しそうにするの?

大山のおじさんは、麗香に家族と会う時間をつくってくれたの?


二人とも普通の人間じゃない…!


それなのに、どうして紅祭りを続けるの?

どうして今までの捧げ者の人達…自分の娘の命を犠牲にするの?


わからない、もうわからない!


ただの人間の二人を、そこまで苦しめながら、それでも儀式を続けさせるものって、クレナイサマってなんなの!?