「なんで、クレナイサマを庇うの?!」


まさか、麗香もクレナイサマの信者…?

そんな考えが頭に浮かんだが、麗香は首を横に振った。

「庇っているわけじゃないよ。

ただ、村の本部の人達が言ってたから…」

「なんて?」


「クレナイサマを馬鹿にするような奴は、許さない。

そんな奴らは、村から消さなくては。

…って。

三里が入院してたとき、言ってたの。

だから、それからあまり人前でクレナイサマの祟りなんて言う人はいなくなっちゃったんだ。

でも、みんな心の中ではこれは祟りだって思ってるんだけどね…」


村の本部は狂っている…。

クレナイサマを悪く言っただけて、消すなんて!

どう考えたっておかしい!

捧げ者を犠牲にする本部の奴らが消えてしまえばいいのに!