暮れない夜、染まる紅(あか)

よし、このことを今すぐ麗香に伝えよう。

メッセージアプリだと、麗香がいつ私のメッセージを見るかわからないので、私は麗香の家に直接行くことにした。


呼び鈴を鳴らすと、麗香のお母さんは歓迎してくれた。

麗香のお母さんは、どこか悲しそうな表情をしていた。

…麗香が殺される、きっとそう思っているんだろう。

でも、麗香はクレナイサマなんかに殺されない。殺させない。


家にあがり、麗香の部屋に入る。


「あれ、三里。どうしたの?」


きょとんとした顔の麗香。

私は、さっき考えたことを麗香に話した。


「…逃げれば、確かにクレナイサマの祟りにはあわない」

「でしょ!?

だから、今すぐこの村を出て!

祟りで殺される前に!」

「ごめん…。

それは、できない」


麗香の言葉に、私は耳を疑った。


「できないって…」