翌日、退院してすぐ私は学校に行った。


今日は終業式。

明日から、夏休みだ。


学校で、私は詳しい話を麗香から聞かされた。

麗香が捧げ者を務める祭りは三日後に行われるらしい。


私は、普段通りに麗香と接しようと思った。

だけど、麗香が殺されてしまう…そう思うと、なかなか普段通りというのは難しいことだった。


どうして、麗香が死ななくちゃいけないの?

クレナイサマの祟り?

本当に?

じゃあ、今までの捧げ者を殺してきたのは、これから麗香を殺そうとしているのは、クレナイサマ?


だったら、そんな存在…消えてしまえばいい。

クレナイサマなんて、いなくなればいい。


そうすれば、祟りなんて起こらない。

麗香は死なずに済む。


「クレナイサマなんて、消えてしまえ」