暮れない夜、染まる紅(あか)

そのときだった。


「おばさん、三里が目を覚ましたって本当ですか!?」


肩を激しく上下させ、息を切らして現れたのは麗香だった。


「麗香!」

「麗香ちゃん…!?」


麗香は私の顔を見るなり、私に抱きついてきた。

よほど、私のことを心配していてくれたらしい。

「よかった!目を覚まして!

ずっと心配してたんだからね!!」

「もう、麗香苦しいよ」

「体は大丈夫なの?

怪我とかしてないの?」

「うん、気を失っただけだから。

明日には退院できるよ。

心配かけてごめんね」

「そっか…よかったね!」


平和に話す私達。

しかし、その様子を見つめるお母さんの顔色が何故だか優れない。