その日の夜。

私はベッドの中で意識をはっきりさせたまま、寝返りを何度も繰り返していた。


眠れない、眠れないのだ。


楽しみすぎて、眠れないのだ。



天宮が、死ぬ。

きっと今夜、殺される。

そして明日の朝にはまた、他の三人のように血まみれになって死んでいるところを発見されるのだ。


楽しみだな…天宮の訃報が。


自分でも、驚いた。

まさか、自分がこんなにもひどいことを思うような人間だったなんて。

天宮よりもひどい人間かもしれない。

…いや、それはないか。

だって、私は頭の中でひどいことを考えているだけ。

天宮は、実際はにひどいことをする奴なんだから…。


いつの間にか、時計は午前二時を指していた。


もう、天宮は殺されただろうか?


そのとき、窓から不審な物音が私の耳に入ってきた。