数日後。


いよいよ今日、今年四度目の祭りが行われる。

今回の捧げ者は、綺麗だけど金持ちで嫌われ者の天宮。


最後に、総司と沙苗ちゃんをバカにしたアイツの顔を拝んでやろう。

私はドロドロに汚れた醜い心で、お祭りに足を運んでいた。


捧げ者が連続して三人も殺されたため、お祭りにはたくさんの野次馬が来ていた。

皆、口々にこう言う。


「次の捧げ者も、きっと殺されるんだ」と。


やがて、神社に村の男の人達に囲まれた天宮がやって来た。

やはり白い服を着ていた天宮は、あまり褒めたくはないが、綺麗だった。


普段強気な天宮は、夜の朝顔のように萎れていた。


父親に裏切られた、というのが効いているに違いない。


いい気味だ。