え…?

天宮が…?

なんで?天宮の父親は村の本部のリーダーなのに…。


「なんで…私が……?

お父さんが、私を選んだの…………?

嘘でしょ…なんで…。

お父さん、私を捨てたの?」


天宮の目から涙がボロボロと零れ落ちていく。


そこへ総司が教室に入ってきた。


「え…なにこの空気?」


何も知らない総司を、天宮が睨みつける。


「アンタのせいだ!!

アンタの妹が儀式に失敗したせいで、祟りが起きて、私も殺されちゃうのよ!!」

「え…?

何…次の捧げ者…天宮なの?

なんで…?」


天宮が村の本部のリーダーの娘ということはみんな知っている。

総司も、何故本部のリーダーの娘が捧げ者に選ばれてしまったのかわからないようだ。