月曜日、学校に着くとまた紅祭りが話題の中心にあった。


「ねえ次の捧げ者誰に決まったか知ってる?」

「知ってる!二年の木崎って子だよね」

「絶対また殺されちゃうよね…」

「村の本部ってバカなの?」

「心ちゃん、かわいそう………」

「気の毒だねぇ」

「でも、村が決めたことだから……」


そんな話が、そこら中から聞こえてくる。

もう、紅祭りの話はうんざり…。

私は自分の席について、イヤホンをつけ、スマホで音楽を大音量で流した。


しかし、隣の教室から大音量の音楽を上回るほどの叫び声が聞こえてきた。


「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」