ドンドン!

ドンドン!


また、家の扉を叩く音で私は目を覚ました。


「吾妻さん!吾妻さん!」


もしかして…という顔でお母さんが出る。


そこにはやはり、この前のように大山のおばちゃんがいた。


「大変!また殺されたんですって!捧げ者の子が!!血まみれにされて!!」

「え……」


そんな……。

また…殺された……。

だから、紅祭りのやり直しなんて、儀式のやり直しなんてするべきじゃなかったんだよ…!

やり直しなんてしなければ…横井さんは………。


しかし、驚くべきことはそれだけじゃなかった。


「それに、またやるんですって!紅祭りのやり直しを!!

次の木曜日に!」


大山のおばちゃんの言葉に、私は自分の耳を疑った。