神社の周りをうろついていると、村の男の人達に囲まれた横井さんが現れた。

横井さんは小枝さんと同じように白い服を身に纏っていた。

綺麗…。

だけど…。


横井さん、本当に大丈夫かな?

噂によると、神社に警備や見回りの人はつけずに儀式を行うらしい。

警察の人達はどうしても警備をつけたがっていたけれど、村の人達が「神聖な儀式だから」とそれを突っ撥ねたというのだ。


本当にどうにかしている。

村の人達が何を考えているのか…わからない。


そのまま、横井さん達が神社の中へと入っていく。


不安だから見に来たはずなのに、神社に入る姿を見た私の胸には更に不安が募る。


そうしているうちに鐘の音が聞こえてきた。

今日のお祭りはもう終わりだ。


家に帰った私。

頭の中は紅祭りと横井さんのことでいっぱいで、なかなか眠ることができない。


今頃、横井さんは………。