次の捧げ者が決まった…。

それも、小枝さんと同じで、美人で有名な先輩だ…。

きっと、今ごろ横井さんとその家族は不安で仕方ないに違いない…。

もしかしたら、自分も殺されてしまうかもしれないのだ。


ただでさえ捧げ者なんて面倒臭くて嫌なのに、殺されるなんて…。


もう、紅祭りなんてしなければいいのに…。


リビングへ向かうと、食卓に朝ご飯が並べられていた。

朝ご飯の隣には、メモが置かれていた。


《買い物に行っています 母》


今時メモで書き置きなんて、古いよなあ。

スマホのメッセージアプリで教えてくれたらいいのに。