担任の田岡先生によると、小枝さんの葬儀は身内だけで行われるという。

そして、田岡先生はもっと驚くことを私達に知らせたのであった。


「儀式をやり直すため、来週の金曜日にまた紅祭りが行われる」


と。


や、やり直す……!?



休み時間になった。


クラスの皆はざわついていた。

皆が騒いでいる理由はひとつだけ。

もちろん、紅祭りのことだ。


「また祭りをやるって、正気かよ!」

「小枝さんが殺されたっていうのに」

「村の本部は、一体何を考えているの?」

「祭りなんて雰囲気じゃねーだろ、どう考えても」


私の席に来た麗香も、


「お祭りなんてありえない!人が殺されたっていうのに!

そんなに儀式って大事なの!?」


と文句を言っていた。