それから、お母さんと一緒に警察に行ったが、取り合ってもらえなかった。

それどころか、セカンドレイプをうけた。


「犯されたってどんな風に?

どこをどうされたの?」

「お風呂に入ったの?それはまずいねえ。

検査ができないから、証拠がないよ」

「痣?自分でわざとつけたんじゃないの?

そんなの、証拠にならないよ」

私は、体だけではなく、心にも更に深い傷を負ってしまったのだ。


私は、お兄ちゃん以外の男の人が怖くなってしまい、家から出られなくなっていた。

ただ、ぼーっとしたりテレビを見たりするだけの毎日を過ごしていた。


お母さんとお兄ちゃんは、毎日私に優しい言葉をかけてくれた。

だけど、私の心の傷が癒えることはなかった。


そんな状態が、何ヶ月も続いた。