それに、なんだかこっちへ近づいてきているような…。


私の予感は当たり、足音の主達は神社の中へ入ってきた。


神社には、私以外の人は入っちゃダメなはずなのに…！


私のいる部屋の扉が開かれる音がする。

たくさんの男の人達が、私の前に現れた。

みんな、クレナイサマと同じ仮面をつけている。


｢な、なんなのよアンタ達…！｣


私の質問を無視して、一人の男が私の目に布のようなものを被せる。


｢何するの、やめて！｣


私は必死に対抗したが、大勢の男達に手首や足首を掴まれ、思うように動けない。


｢やめて、やめて、いや、いや、いっ、いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！

お願い、もう、やめて！


痛い、痛い、助けて、助けて、やだ、お母さん、お兄ちゃん、助けて、助けてえええええええええええええええええええ！

痛い、痛いよう…もうやだよ…うっうっうっ…｣