暮れない夜、染まる紅(あか)

そんな調子のまま、次の年の四月。

ある日の帰り道、俺は大山のおじさんと担任の田岡先生が話しているのを目撃した。


「それにしても、去年の捧げ者はいい子でしたね」


と田岡先生が言う。


去年の捧げ者って、沙苗のことだよな…。

いい子って言っても、性格はそんなに褒められたものではないけど…。


しかし、二人の話を聞くうちに、田岡先生が言った「いい子」の意味がわかってきた。


なんと、沙苗を襲ったのは大山のおじさんや田岡先生を含めた村の本部の奴らだったのだ。


「ああ、肌も綺麗だったなあ」


大山のおじさんが言う。


大山のおばさんはあまりいい印象ではなかったが、大山のおじさんは小さい頃、俺や沙苗、三里と一緒に遊んでくれたことがあった。

だから、いい人だと思っていたのだが…。

こんな最低なクズ野郎だったなんて!


俺はその場で二人を殴り殺したい気持ちを、なんとかおさえた。