暮れない夜、染まる紅(あか)

その日から、沙苗が家の外に出ることはなかった。

俺以外の男とは、会いたくないらしい。


沙苗は、ずっと死んだような目をしていた。


「沙苗ちゃん最近見ないね、どうしたの?」


ある日、三里にそう言われた。

俺は何も言えなかった。


沙苗がされたことを言うわけにはいかなかったからだ。

かと言って、都合のいい嘘もつけなかった。


家でいる間、沙苗はずっとぼーっとテレビを見ていた。

俺が何か話しかけても、「うん」とか「へえ」とかしか言わない。


沙苗…どうして、どうしてこんなことに!

犯人達の正体さえわかれば、俺がそいつらを殺してやるのに!!