暮れない夜、染まる紅(あか)

俺は、そのまま家に帰ろうとした。

その途中で、同じ学校の男子に会った。

「あれ?お前今神社のほうから来なかった?」


と言われたが、俺はなんとか誤魔化した。

男子はあまり興味がなさそうに「へー」と言っただけだった。


俺は家に着くとすぐに風呂に入った。

捧げ者の沙苗は、そういえばお風呂にも入れないんだよなあ…。

代わってやれるなら代わってやりたいが、俺にできたことといえば沙苗に花火を見せてやることだけだった。


でも、“まあまあ“楽しんでくれたし、よかったかな。


風呂から出た俺は髪が濡れたまま布団に入った。

紅祭りで疲れていたので、すぐに俺は眠りについた。