暮れない夜、染まる紅(あか)

「うわっ、お兄ちゃんなんでいるのよ。

ここって私以外入ったらダメなんじゃないの?」

「…なんか、思っていたよりリアクション薄いな」

「は?」

「もう一回俺が部屋に入ってくるから、もっと驚いたリアクションしてくれ」

「何言ってんの」


沙苗を無視して、俺は部屋から一旦出て、もう一度部屋に入り直した。


「わー!なんでお兄ちゃんがここに!?

どうして!?信じられなーい!!」


沙苗は俺が言った通りにわざと驚いたような演技をした。


「うーん、六十五点」

「お兄ちゃん、ふざけるのもほどほどにしてよ。

ていうか、今儀式やってるんだよ?わかってんの?

お祭りオタクのくせにそんなこともわかんないの?」