暮れない夜、染まる紅(あか)

そして、沙苗は神社の中へ入っていった。


「あー、綺麗だったなあ沙苗ちゃん。

あんなに綺麗な子が総司の妹なんて、世の中おかしいわ」


と三里はまた俺をバカにした。


「はいはいそうですかー」


相手にするのも面倒だったので、適当にあしらっておいた。

今、俺はこんな奴と相手している場合じゃないんだ。


俺は、三里達を放って一人で出店を回った。


たこ焼きにフランクフルト、綿飴にカステラ焼き…。

かき氷は溶けるので買わなかった。


よし、これでいいな。


俺は、それらを一つの袋にまとめて、神社へ向かった。


神社の中は、儀式を行う捧げ者しか入ってはいけない。

だから、今は沙苗だけだ。


神社の中に入ると、床がギシギシと不安な音を出した。

なんだよ、これ…老朽化ひどすぎるだろ。

そのまま、俺は沙苗がいるはずの部屋へ入った。