完全に図星だ。

私は、黙って頷いた。

それにしても、麗香に気付かれるほどだったなんて…。

どれだけわかりやすい性格しているんだろう、私…。


「総司君が、小枝さんのこと聞いてきたことでしょ?

三里が特に気にしているのは」


そこまで麗香に知られているなんて…。

まるで私の心が読めてしまうみたい。


「でも、大丈夫だと思うよ」

「え?なんで?」

「総司君って、紅祭りが大好きでしょ。

だから、今年の捧げ者の小枝さんが神社に入っていくところを見たかっただけじゃないかな」

「あ…」


そっか…。

あの総司のことだ。

そう考えるのが自然だ。


それなのに、私ってばなんて思い違いを……。