暮れない夜、染まる紅(あか)

「…」


奴はしばらく黙って、そのあと


「ははっ…」


と笑いながらフードとマスクを脱いだ。


「どうして、バレた?」


総司が問いかける。


「バレるに決まってるでしょ、どこまでバカなの。

あのとき、確かに総司が襲われたような叫び声が聞こえたけど、アンタが今持っているナイフに血はついていない。

ていうかそもそも、神社の前にアンタの死体がなかった」

「あー、そうだな。

さすがに、それで騙されるほど三里もバカじゃなかったか…。

大人しく騙されてほしかったのに」


眉間に皺を寄せ、苦しそうな声で総司が言う。


「そんなことはどうでもいい。

さっきの質問の答えは?

どうして、みんなを殺したの?」