総司を含むたくさんの村の男の人達に囲まれながら、あの部屋に向かった。


「いつになったら儀式が終わるんだ!」

「いい加減にしなさいよ!」

「また殺されるぞ!」

「本部は殺人鬼の集まりだ!」


野次馬達が邪魔で、なかなか前に進むことができなかった。

ようやく部屋の前までたどり着き、私と総司以外の人はみんな帰っていった。

紅花を持って、私は部屋に入った。


私…やっぱり殺されるのかな。

死ぬの、いやだな。


麗香も…他のみんなも、こんな気持ちだったのかな?


ずっとずっと、私は部屋の中で紅花を持って静かにしていた。

それから、かなり経った。

部屋には電気がないので、視界は大分暗くなっていた。