暮れない夜、染まる紅(あか)

このままこの部屋にいると、今度こそ神主さんに見つかりそうだ。

今日はこのくらいにしておこう。

私は、神社を出て家に帰った。


さて、これからどうするか…。

とりあえず、総司に電話しよう。

あれからそれなりに時間は経った。

今度こそ電話に出てくれるかもしれない。


プルルルル…。


ドキドキと心臓が跳ね上がる。

お願い、出て…!


『もしもし?』


やった、総司に繋がった!


『三里?なんか用か?』

「あ、うん」

『なんか家に帰ったら母さんめっちゃキレててビックリしたんだけど。

三里がどうたらって言ってるしさ。

お前なんかしたの?』