「ふーん…。

ところで、小枝さん見なかったか?」

「え?小枝さんなら、さっき村の男の人達と一緒に神社のところに行ったよ」


麗香が答える。


「マジかよ!」


そう言って、総司は急いで神社のほうへ走っていく。


総司…どうして小枝さんのことを聞いたんだろう…。

もしかして、小枝さんのことが…?


って、私何考えているんだろう。

アイツが小枝さんのことをどう思っていようが、関係ない。


今は、麗香と一緒にお祭りを楽しむ。

それでいい。

アイツのことなんて、考えなくていい。


私達はそのまま様々な出店を回って、お祭りを存分に楽しんだ。


しかし、私の頭の中には、ずっと総司のことがあった。

どうして、私アイツのことばかり考えてしまうんだろう…。

あんな祭りオタクなんかを…。