総司を頼れない今、私にできることはなんだろう。

図書館にも、ネットにも見当たらない情報。


「そうだ、神社に行ってみよう」


神社に行けば、なにかわかるかもしれない。

私は、神社へ向かった。

恐ろしい祟りが起こったこの場所は、紅祭りのときの野次馬が現れる以外、誰も寄り付かなくなっていた。


私は、捧げ者達が入ることになってる神社の部屋の中へ入ることにした。


扉は古びていて、少し開けずらかったが、鍵などはかかっていなかった。

不用心だな…。

まあ、そのお陰でこうして中で調べることができるからいいのだけど…。


歩くたび、ギッギッギッと床が軋む音がする。

さっきの扉といい、麗香を連れ出したときも思ったけど、この部屋…めちゃくちゃ古い。

まだ明るいのに、今にも幽霊やら妖怪やらが出そうな雰囲気だ。