「よ」


普段通りの総司が、そこにいた。


「元気そうじゃないな。

メシちゃんと食ってないだろ」

「…よくわかったね」

「お前のことなんて、バレバレだよ」

「…そっか」


私達は、近くの公園へ行った。

昼過ぎの暑いこの時間、公園には私達以外誰もいなかった。


私達は、ブランコに座って話すことにした。


「今居のこと…残念だったな……」

「……うん」


私は、麗香が言っていたことを思い出し、総司に語った。


「麗香ね、あの日私に教えてくれたんだ。

…総司のこと、好きだったんだって…麗香……」


そう言うと、総司は驚いたように私の顔を見つめた。


「…マジか?」

「嘘つくわけないでしょ…」

「…だよな」