暮れない夜、染まる紅(あか)

なんで。

なんで。

なんで。

嘘だ、嘘だ、こんなの。

いやだ、いやだ……。


「麗香っ!麗香ぁあ!」


麗香の名前を、必死に呼びかける。

麗香は、唇を小さく震わせる。

「み…さと…」

「麗香!早く病院に…!」

「もう、無理だよ…」

「そんな…!」


いやだいやだいやだ。

麗香が死ぬ。

麗香が、麗香が、麗香が。


「三里…。

さっきは、嘘ついて………ごめっ、ごめんなさい………。

私、本当は…三里のこと、好き…だよ…。

だから、逃げて…早く……!


私っ、みさ、とには生きて…ほしいを

私の…ぶ、ん…まで…。


私の最後のお願い…聞いてくれる……よね……?」