暮れない夜、染まる紅(あか)

「…」


麗香は黙ってしまった。

私は、話し続けた。


「一人で私を逃がそうとして、嘘ついてるんでしょ。

ダメだよ、そんなの。

逃げようって誘ったんだから、麗香も一緒に逃げるの。

まずはここを抜けて、私の家に言って、必要なお金と食べ物を持って、麗香はこの村から出る。

それが、一番なの。

みんなにとって、麗香はかけがえのない、大切な存在なんだよ。

麗香が生き残ることが、みんなにとっての一番なの。」

「…私の考えていることわかっているのなら、そんなこと言わないでよ……。

最後なんだから、私の望み叶えてよ…。

三里、逃げて。

一人で。

私は、もうダメだよ…!」