暮れない夜、染まる紅(あか)

麗香の口から初めて聞く麗香の気持ち。

ずっと、麗香は総司のことを好きだったこと。

そして、私のことが羨ましかったこと、憎かったこと。

どれも、衝撃的なことばかり。


でもね…麗香。

今、麗香はひとつ嘘をついた。


私のために。

優しくて、悲しい嘘を。


「私のこと嫌いって、嘘でしょ」


そう言うと、麗香は目を丸くした。


「何言ってるの。

私は、私の総司君の隣をひとりじめする三里のことずっと…」


麗香の声は、上擦っていた。


「嘘だよ、わかるもん。

だって、親友だから…」