暮れない夜、染まる紅(あか)

***


「三里…?」


泣き腫らした目で、麗香は私を見た。

泣いていたんだ、麗香…。


「三里っ、三里ぉ!」


麗香は、私に抱きついた。


「会いたかった!会いたかったよ!!三里!三里!!」

「麗香、苦しいって」


私がそう言うと、麗香は私を離した。


「だって、嬉しくて…」


そう言って、麗香はまた泣いた。


「そういえば、それ何?」


と、麗香が私の手に持っているハンマーを見てたずねた。


「ハンマー」


私はそのまま麗香に教えてあげた。


「ハンマー!?」

「うん。ハンマー。

これで大山のおじさん殴っちゃった」


「えっ…」

「あっ、大丈夫!

ちょっと気絶してもらっただけだから!」

「そう…」


麗香は安心したようだ。