暮れない夜、染まる紅(あか)

ギシッ、ギシッ…。


クレナイサマが、近づいてくる。

嘘でしょ…!

もしかして…見つかってしまった!?


「いやだぁぁぁあああああああ!

お願いしますお願いします!

おねがっ…、殺さないでっ、殺さないでえええええええええええっっ!!」


私は、喉が壊れてしまうのではないかというほと必死で命乞いをした。


だけど、目の前にいたのはクレナイサマではなかった。


「麗香」


それは、聞き慣れた声だった。



私の目の前にいたのは…。



「三里…?」



そう、私の親友の、三里だったのだ。



「逃げよう、麗香。

この村から」


そう言って、三里は私に手を差し伸べた。