それを2人で見届けて、その後まずは仕事の会話。
『 優子さん、今回は〇△百貨店に新規で入ることになったんだ。それで今回は日本に来たんだよ。』

『 まぁ、それは大口だし安定的な百貨店だし良いじゃない。
じゃあ、うちにはそしたらそことはまた別な何かを仕入れさせてくれると嬉しいわ。』

友人として喜びつつも、仕事では交渉に長けた優子さんは俺より何枚も上手。

『 勿論、日本でうちの商品をいち早く取り扱ってくれたのは優子さんなのだからそこら辺は他とは違う物を入れるよ。』

そうしていろいろ仕事の話が終わると

『 それで、シャルは今回何日居られるの?綾乃ちゃんにアプローチするならそれなりの時間が必要だと思うわよ。』

『 今回は仕事とバケーションを兼ねてるからね、今日から2週間滞在予定だ。この時間をフルに使って絶対綾乃を振り向かせてみせるよ!』

『 そう、頑張りなさい。何かあればきちんと言ってね!何も言わないのはナシよ!』


『 分かった。上手くいくよう見守ってて。』

そう伝えて、とりあえず事務所を後にする。

外へと出るのに店舗を通り綾乃に声を掛ける。

『 美味しい紅茶をありがとう。ところで綾乃ちゃん今晩時間があるかな?良かったらご飯を一緒に食べない?』

どうか、乗ってくれ。
祈る思いでいると