「付けられてたことも気づいてなかったのでその辺りも解決したのなら、いいです。お店のことも彼女の暴走的な行動のようですし。シャルにとっても不愉快だったでしょう?解決したのなら良いです。」

そう伝えると

「綾乃はまだ許してはくれてないんだね。」

そう落ち込んだ表情をするシャルに

「そんな事ありませんよ?どうしてそう思うんですか?」


「だって、綾乃の言葉が敬語に戻ってる。怒ってはいなくてもこの事態が処理しきれてない?俺、物理的により心の距離を取られたみたいで苦しい。」

ほんとに辛そうに言うシャル。


「ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの。私もシャルが好きだよ。だからこそ今日見た場面がやっぱりショックだったっていうか。怒るより、寂しいとか悲しいって感じだったの・・・」

「ごめん、ごめんね綾乃。」

そう言っていつの間にか流れていた涙を拭ってくれる。


「それで、事件は解決しましたけど、シャルルさんまだ綾乃に話してない事ありますよね?それ説明しないと今回の早期解決について説明つきませんよ?」


そう菜乃花がシャルに言うのでびっくりして菜乃花を見た。


「まぁ、綾乃も話してない事がまだあるのでそこら辺お互いに話して相互理解を深めてきちんとして下さいね。」

「大丈夫そうだから私たちは帰るわ。後は2人でしっかり話しなさいね。」

そう言って席を立って秋臣さんにつられ、私も立って奥の菜乃花が出れるようにする。

そして2人で向き合って座った。