「そもそも、これから遠距離恋愛になるっていうのに近くに居る時さえ不安になるような事が起きるようじゃ付き合いは続けてくのしんどくなるよ!だからいい機会だと思ってお互いにいろいろ話すチャンスと思いなさい。」


「でも、まず綾乃にあんな顔させたのは許せないから少し連絡取れないどこにいるか分からないって状況で少しは慌てさせたらいいのよ。」

うん、菜乃花は眼には眼を歯には歯をのタイプでした。
たとえそれが外的要因からの派生でも本人にも対処の仕様があったと思えばこれくらいやります。

見た目ほんわか和やか系ですが、中身はしっかりハッキリしていてしっかり主張もできる姐御肌タイプ。


見た目で判断すると痛い目にあいます。

私は小柄ながらもクリっとした目とストレートの黒髪で可愛くしっかりして見えますが実はちょっとおっちょこちょいで抜けてます。
仕事の時はシャキッとするけどオフの時はわりかしゆったりのんびりしています。

「大丈夫よ、何だかんだここと綾乃のマンションは目と鼻の先。落ち着いて帰れる状況になったら帰ればいいわ。」

「何かね、話を聞いてて仕掛けたと思ったのよ。今日のこれお店偶然一緒になったと言うより故意に向こうが来たと思わない?」

確かに出来すぎてる。
あのお店はリーズナブルで私たち世代のOLや若者に人気のお店で結構騒がしいのだ。
大切な話をするような商談向きのお店ではない。