「綾乃、次は俺の行きたい所に付き合って?」


「うん、いいよ。どこのお店に行くの?」

「行けばわかるよ。」

そう微笑むと伝票を掴んで立ち上がり私の椅子を引いて立たせてくれる。
ホントにシャルはエスコートが上手。

そうして腰を抱かれつつ歩いて行くとサッとお会計も済ませてしまうシャル。

「ありがとう、ご馳走さま。」

そうにっこり伝えると

「うん、どういたしまして。」

満足そうなシャルの笑みにくすくすと微笑みつつまた手を繋いで歩き出す。

そうしてついた先は日本で私世代の女子に人気のジュエリーショップだった。


「入ろう!」

そう言って私の手を引くシャルにビックリしつつもついていく。


「綾乃はどんなのが好き?」

そうしてショーケースの前に連れていかれるとそこはペアリングのコーナー。

「え?指輪買うの?」

驚いて尋ねると


「うん。実は今日もし告白の返事にOKを貰えたら俺のだって印を付けて欲しくて。優子さんに相談したらここのお店なら綾乃が好きなの見つかる筈だって教えてくれて。」

なんと、優子さんにはこの状況筒抜けでした。

朝の相談迷って菜乃花に相談したけど、もしかしたら優子さんの性格だともしかしたらとスタンバってたかもしれない。
後で連絡しとこう。