エレベーターはすぐに来たので乗って1階に下りるとアパートの玄関口にシャルが待っていた。

シャルも今日はスーツではなくラフなカットソーにジャケットと黒の細身のパンツでスッキリとした印象だ。


イケメンは何を着ても似合うのだからすごいな。

「おはよう、綾乃。今日もとっても可愛いね！綾乃は色が白いからピンクが良く似合うね。」


「ありがとう。シャルも今日はまたスーツとは違ってかっこいいよ。」

照れつつもシャルはちゃんと私を褒めてくれたからシャルの事もきちんと思った事を伝えた。


するとシャルは優しく微笑んで言う


「良かった。綾乃にそう思ってもらえたなら大丈夫だね。さぁ、出掛けよう？」

そう言って今日もシャルは自然と私の手を繋いで歩き始めた。

しかも私の速度に合わせてくれてる。
身長差が大きいからきっとシャルはかなりゆっくりになってるはずだ。


「今日はね、綾乃と一緒にいろいろ行ってみたいと思って。まずは水族館に行こうと思うんだ。どうだろう？」


そう顔を向けられて私は思わず満面の笑みで答えていた

「水族館、好きです！わぁ、楽しみ！」

そう言うとテンション上がりすぎて子どもみたいだったかなとちょっと心配になり下からシャルを見上げると

頬を赤らめて口元を手を繋いでない方の手で覆っていた。


「ちょ、綾乃その笑顔は反則だよ」