「いきなり今日会ったばかりの外国人に告白されたらびっくりするだろうし、戸惑う気持ちも分かる。
だから明日、今日よりもっと長く一緒に居てお互いを知る機会を作らないか?
俺にも綾乃にも互いを知る時間が必要だと思う。
だから、明日俺とデートしよう?」


そう、真摯に伝えた。


「うん、お付き合いの返事はもう少しシャルを知ってからでいい?」

「もちろんだよ!」

そう微笑んで告げるとやっと綾乃の顔に笑みが戻った。


「さぁ、明日がデートなら早く家に送り届けなきゃね。送るよ?」


「え、でもまだ電車もあるし、自分で帰れますよ?」

そう遠慮する綾乃に聞いてみた


「綾乃の住まいはここからどれ位先なの?」


「二駅先の所で駅から徒歩5分くらいのアパートです。」

「そしたら家に着く頃には11時過ぎるじゃないか、そんな遅い時間に大切な人を1人で帰せないよ。車を呼ぶから送らせて?それが嫌なら一緒にこのホテルに泊まる?スイートだからベットルームも二部屋あるから気にせずに部屋に来てもいいよ?」


そう言うとあたふたと慌て始める綾乃


「一緒のお部屋に泊まるのは無理です!ダメです!
お、お手数お掛けしますが送って下さい。」


そう、真っ赤になって言う綾乃。

「うん、送ってくからね!」

こうして綾乃と明日のデートと家まで送る権利を手にした。