そうして俺は顔をあげてまず、こう聞いた

「ねぇ、綾乃って呼んでもいい?そして俺のことはシャルって呼んで?」


「呼び捨てでも構いませんよ。えっとシャルさんですか?」

そう言う綾乃に

「さんは付けなくていい、シャルって呼んでくれないか?」


そう真剣に見つめてお願いした。


すると、呼び捨てにする事に少しの戸惑いと照れているのか少し頬を染めている綾乃。
可愛くて仕方ない。

「えっと・・・、シャル?」


綾乃の声で呼ばれるだけで胸がいっぱいになる。


「綾乃、俺が明日もデートに誘ったのはね綾乃と少しでも長く一緒に居たいから。信じられないかもしれないけど今朝綾乃を見て一目惚れしたんだ。俺は綾乃と付き合いたい。彼女になってほしい。」


そう真剣に綾乃の手を握って見つめて伝えた。

すると見る見るうちに顔を赤くして少し俯いた彼女に俺も少し不安になる。
ここまでハッキリ言っても伝わらなかったらどうしよう?


「出会ったばかりですけど、シャルは気持ちが顔に出てるから今の言葉が本当なのは分かりました。こういった今日のデートも初めてで、告白されたのも初めてだから・・・。
戸惑いと嬉しさと照れくさい感じで。でも、お付き合いってどうしたらいいか分からなくて。それにシャルの事もまだよく分からないから・・・」


どうやらちゃんと俺の気持ちは伝わっていたようだ。
ただ、綾乃には初めてづくしで戸惑いがおおきいみたいだ。