先輩の視線ははいつも梨捺先輩で、 梨捺先輩を見る時にはとっても愛しい顔してたじゃん。 そんな状況で…梨捺先輩が傷ついて来て欲しいなんて言ったら、行かないわけないじゃん。 何を期待してたの……。 バカみたい。 浴衣まで着て…髪型まで練習して。 せっかく貰った先輩からの両想い切符。 先輩の両想いのために渡しちゃうなんて。 私は本物のバカだ…。 私の頬を涙が伝うと同時に… バーーーーン と、切なく花火が上がった。