嫌いでいいよ。でもね──。

春の風が心地よく肌を撫でる。


華の高校生活──なんてものではない。


だって私には課せられた責任がある。


一生逃れられない罪がある。


それを無視して高校生活を楽しむなんてできるものか。




そんなに切り替えが早い人間なら、今頃こうはなっていない。




──とっくに彼のことなど、忘れているはずだ。