君を、ずっと。【完】





「んで、結局神山と帰っていったじゃん?だから神山もお前も好きなのかなって思って」

その、岸君の言葉にふと顔をあげる。



昨日、再認識をしてしまったこの想い。


戻りたいと願うほど神山に会いたい、好きだと気付いてしまったこの想い。

きっとすみれに隠すなんてできっこない。


今までずっと自分一人で抱え込んだ想いだけど


「私は、…そうだね。好きだよ神山のこと」


「美羽…っ」

「でも、あいつは違う。あいつは―…」



私のことが、嫌い。


昨日私に向けられた瞳を見て、心から実感したんだ。