君を、ずっと。【完】




「長澤ってさ、神山のこと、好きなんだろ?」


「っ」


いきなり出されたその名前に、フォークを持っていた手が固まる。


「…すみれ、」

「違う違う!私話してないっ」

キッとすみれを睨みつけるも、すみれは違うと言って首を横に振るばかり。


なら、なんで―…


「昨日さ、神山と北村ともめてたろ?帰り」


誰にも見られていないと思ってた。


まさか、すみれは気づかないで岸君が気付いていたなんて―…


あぁ。