君を、ずっと。【完】




顔を真っ赤にして照れている二人を見てまだパスタも口にしていないのにお腹いっぱいになる。


まあすみれが幸せそうならそれでいいか。


「お待たせしましたー」

良いタイミングで、三人のパスタが運ばれてくる。

私が和風パスタで、すみれがたらこ、岸君がナポリタンだ。


「…で、なんで私を呼んだの?」

くるくるとフォークでパスタを巻きながら、一番気になっていた疑問をすみれにぶつける。


だって二人はきっとデートの真っ最中だったはずで

岸君もきっとすみれと二人が良かったはず。


なのに、なぜ。


だけどその疑問はいとも簡単な答えだった。